Auroraダイガク感覚学部長マグノリアから届いたお土産、富士山とポストカードとのおしゃべり。
2016/09/06
おそらく、五年前に出会い、折に触れ、心的イメージを交感してきたマグノリアが、静岡に行ったと言う。そして、お土産を送ると言う。そうして、本日、お土産とポストカードが、わたしの手元に届いた。
富士山の溶岩で焙煎したコーヒー?この青い星のマグマによって焙煎された珈琲だと!飲むしかないでしょう。パッケージ上部の富士山が妙にテンションを上げる。この星のマグマによって焙煎した珈琲、そこに沸騰した水を注いでいくなどという奇跡、まったく火と水というやつは……!一体全体、どんな星なのだ、ここは。
富士山の溶岩で焙煎したコーヒー豆をクッキーに練り込ませていると言う。溶岩、素敵な響きである。一体、溶岩君のエネルギーが加わったクッキーとはどんなものなのか。いや、これがうまい!クッキー自体のクオリティが高い上に、溶岩というファンタジーが、絶頂に導く。一枚だけ食べて、大切にチャックしておいた、溶岩君、好きだよ、ベイベー!!
その名も、ピック富士、ギターを弾けば弾くほど、青いピックの先が削れて白くなり、富士山になっていくと言う。マグノリアは、なかなかスパルタである。笑。わたしに新曲を催促してくれるのは、この青い星で、彼女だけなのだから、愛の鞭であろう。新曲は、鋭意作詞作曲中でありますから、もう少しお待ちください。
君は、静岡と茨城の鹿島に行ったんだね。土出沿いに個人で祀っている神社があるのか。集団や組織は、時にモンスターみたいになって、本質から逸れるということがある。本当の信仰心が個人の心に発する以上、それは、小さい方がいいのかもしれない。君がどんなことを感じたのかわからないけれど、わたしはそんなことをおもっている。個人の心に発する非個人領域、それが神社であろう。わたしもそういうことをしたいよ。ところで、川のそばに暮らすということ、生命の流れのそばにいたい気持ち、そして、自然生命の恐ろしさ、そういう両面をイメージしたとき、君の言うことはよくわかる。身軽でありたいな。
蝶の指輪を買ったんだね。どういうやつなのかな、色々イメージしているんだ。蝶は、確かギリシア語で、プシケー、魂を意味するらしいね。(ラテン語だったかな、忘れたよ)マグノリアが身に着けるには、ふさわしいものだと思う。香取神宮のお土産屋さんのおばあさんは、ずいぶんおしゃべり好きだったみたいだね。耳を傾けるというのは、大事なことだけど、なかなか、君のようにはいかないさ。
香取神宮にお参りした兵隊たちが危険から護られる話、おばあさんの息子が劇団で、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を演じたこと、そうして、何度も同じ話を繰り返すおばあさん。聞き屋の君に聞いてもらって、おばあさんも喜んだと思うよ。「買った指輪は、とても汚くてひどいものでした」マグノリア、笑わせないでくれ、ポストカードに吹き出してしまったじゃないか。「でも、きっと磨いたらキレイになる!と思った」そうか、君が磨くなら、綺麗になるさ。鹿島の凹と静岡の凸を組み合わせて合一させる旅。「常夜燈」のラストは、そういうイメージを具体化するはずだったんだ。もう、マグノリアがそうしているなら、満足だ。しかし、君が人見知りだって?不思議なことを言うものだね。泣く子もだまる鬼とセクシーな仏を兼ねるわたしに、声をかけておいて?冗談だよ。
井上靖についてはわたしはよく知らないけれど、わたしと青木拓人氏との関係を思わせる詩なんだね。マグノリアが言うなら、きっと、そうに違いない。君の魂の旅には、おでん屋で、八十年ものの梅干しが出てくるね。そして、前にも来たことがある店なのに、はじめての客のように振る舞っただって?素敵じゃないか!そういう自由な魂が、蝶のように舞う時間に、非個人的神社が、君のハートに祀られて、指輪がきらりと光る。
こんなに読みやすい絵葉書はじめてだよ。古本屋で、本に呼ばれたんだね。きっと、君の黄金の蝶に関わることだと勝手にイメージしておくよ。言い忘れていたけれど、今年の初夢の話をしよう。白いレースのようなベールが目の前に見える。わたしはそのベールを、両手で掴み、手前に一気に引く。そこには富士山があった。こういうのが今年のはじまりの夢だったんだよ。そのことを君のお土産で思い出したよ。
マグノリア「あなた、とてもきれいね。きれいってわかる?あすこにさいている桐の花のようなものよ」
青い肌の鳥エミュー「ふうん、あれが桐の花なのか」
ナイショの話なので、鳥との物語は、これくらいにして、続きは、Auroraダイガク感覚学部長マグノリアのインスタグラムで拝見することにしよう。
サンキュー、マグノリア☆彡★