キクチ・ヒサシ

文化と芸術を言祝ぐ『コトバの塔』

「小説・物語」 一覧

ゲーテ「ファウスト一部」(1808)上昇の前兆としての下降。

2016/11/30   -ゲーテ

ゲーテの「ファウスト」を手に取ったことは何度かあったが、初めて真剣に対峙してみた ...

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」カムパネルラからジョバンニへ。賢治の内的自伝、詩人誕生神話。

2016/07/26   -宮沢賢治

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」(1924-31)は、幾度なく改稿を繰り返しており、完 ...

「まもる君の家出」(2008)

まもる君が心療内科に連れていかれたのは、家出を失敗した翌日のことだった。小学校か ...

「夜と星」(2010)

夜、アパートのドアを閉めるときに、躊躇することがある。目を見開くと、閉めかけたド ...

ドストエフスキー「白夜」(1848)人類全体で育てているイメージの世界

2016/05/30   -ドストエフスキー

ドストエフスキーの「白夜」(Белые ночи)を読んで、しばらく経ったので何 ...

谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のおんな」(1936)

2016/05/23   -谷崎純一郎

谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」を読んだ。文庫本を持ち歩き、色んな場所で、 ...

夏目漱石「こころ」(1914)

2016/05/20   -夏目漱石

夏目漱石の「こころ」を久しぶりに読了した。「こころ」は原稿用紙換算、およそ五百枚 ...

サン=テグジュペリ「星の王子さま」(1943)

サン=テグジュペリ「星の王子さま」は、砂漠に不時着したパイロットと少年の対話を中 ...

「陽射しからあなたへの物語」(2011)

ねー、不思議だよね。夢を記録している話はしたっけ?してないね。さっき疲れて寝てた ...

中上健次「岬」(1975)

2016/05/15   -中上健次

中上健次の「岬」を読了した。この文庫本には、四つの短篇が収めてある。「黄金比の朝 ...

夏目漱石「坊っちゃん」(1906)

2016/05/15   -夏目漱石

夏目漱石の「坊っちゃん」を読んだのは、中学の頃だった、と思う。よくは覚えていない ...

シェイクスピア「お気に召すまま」(1599)

2016/05/15   -シェイクスピア

シェイクスピアの「お気に召すまま」(As You Like It、1599年)を ...

松本大洋「GOGOモンスター」(2000)

2016/05/14   -松本大洋

松本大洋の「GOGOモンスター」を初めて読んだ2000年、私にはこの作品に分から ...

スキュルチュール江坂という美術館で彫刻とおしゃべりした話:ロダン、ジャコメッティ、マンズー

彫刻を見てきた。大阪の吹田市にある、「スキュルチュール江坂」という名の小さな美術 ...

アルベール・カミュの文学「ペスト」と「追放と王国」と「転落」

アルベール・カミュの「ペスト」と「追放と王国」と「転落」の読後記録をまとめた。 ...

「女の人たちとの出会い」(2010)

仕事前や後に、カフェに寄ることがある。ファーストフード店の時もあるし、そうでない ...

サリンジャー追悼文(1919-2010)

2016/05/06   -サリンジャー

サリンジャーの追悼文を書き始め、その時期が来ていないことを洞察したのは二月だ。現 ...